ドメインの種類（トップレベルドメイン）と選び方

ドメインの種類についてどれくらい知っていますか？
全く知らない人もいれば、なんとなく知っているという人等、様々だと思います。

ドメインはWebサイトに欠かせない要素だからこそ、しっかり考えて決めたいけれど、「どうやって決めたら良いのかわからない…」、「何を基準に考えたら良いのかわからない…」など、トップレベルドメインの選び方に関する悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。

ここでは、そんな悩みを抱えている人に向けてドメインの種類（トップレベルドメイン）の基本情報と、様々ある種類を一挙に紹介します。Webサイトの制作準備の知識として身に着けてください。

ドメインの種類とは（トップレベルドメイン）とは

ドメインには様々な種類があり、ドメインと一括りにするとわかりにくくなるため、ここでは「トップレベルドメイン」のことを基本的に指して解説します。

トップレベルドメインとは、ドメイン名に設定されている一番右にある「.」（ドット）以降の文字列のことを指します。

上記の図を例に見てみると「.maison」が「トップレベルドメイン」。
その次の「data」の部分が「セカンドレベルドメイン（トップレベルドメインの次のドメイン）」です。
セカンドレベルドメイン以降にも、サードレベルドメイン、フォースレベルドメインもありますが、近年はセカンドレベルドメインのWebサイトが多い傾向にあります。

ちなみに、トップレベルドメインには様々な種類があり、2021年5月時点で500種類以上あると言われています。

日本のWebサイトで良く使用されるトップレベルドメインとして、「.jp」、「.com」、「.net」などが挙げられ、Webサイトを閲覧したことのある人であれば、これらのトップレベルドメインを目にしたことが一度はあるのではないでしょうか。

そんなトップレベルドメインには、用途や目的に合わせた様々な種類があります。
Webサイトの用途や目的に合わせた最適なトップレベルドメインを知り、自分が立ち上げようとしている効果的なWebサイトを作成しましょう。

最適なドメインの種類の選び方（トップレベルドメインを選ぶ）

トップレベルドメインを選ぶ時の基準は、「自分が取得したいドメイン名で契約できるもの」というのが大前提としてあります。

その大前提を置きつつ、以下のような考え方でWebサイトに合ったドメインを選んでみるのもオススメです。

トップレベルドメインの用途を基準に選ぶ

実はトップレベルドメインには、それぞれに用途や意味が設定されています。
例えば「.com」の用途は商業組織用を想定しているトップレベルドメインです。他にも、「.net」の用途はネットワーク用、「.org」なら非営利組織用、「.biz」ならビジネス用、「.travel」なら旅行店用など、ひとつひとつに用途がしっかり決められています。

そのため、作成しようとしているWebサイトが「旅行」に関するものであれば「.travel」。
雑貨を販売するWebサイトであれば「.shop」のトップレベルドメインを選んだりすることで、ユーザーにも検索エンジンに対しても、ドメインレベルでどんなWebサイトなのか判断しやすくなるメリットがあるのです。

とはいえ、トップレベルドメインの持つ用途や意味に即したドメイン名にしないといけないわけではないので、あくまでも迷った時の参考として知っておくと、いざという時に役に立つでしょう。

その他にあるトップレベルドメイン（TLD）の細かい用途や価格などについては、以下の【トップレベルドメインの種類】をご確認ください。

トップレベルドメインの価格を基準に選ぶ

トップレベルドメインで良く使われる「.com」や「.net」などの価格は、通常1,300円程。
一方、「.inc」や「.rich」というトップレベルドメインは、なんと10万円を超すものとなっており価格差が激しくなっています。また、契約するサービス会社によって価格が異なります。

一般的に良く使われる「.com」は、初期費用（新規登録）だと1円という価格で契約できるところもあれば、1,300円前後の価格で契約できるところもあり、価格に大きな差が出ることもあるのです。

1,300円のドメインと、10万円を超すドメイン…。
契約会社によって1円のドメインと1,300円のドメイン…。

こんなに価格に差があるんだから、さぞかし高いトップレベルドメインの方が良いドメインなのでは？と思う人もいるかもしれませんが…そんなことはありません。

実際のところ、どのトップレベルドメインを選ぼうが、Webサイトを作るだけなら、そこまで大きな違いはないのです。とはいえ、ドメインに対する信用度があり、その信用度によってドメインの印象が違います。

一昔前は「.xyz」は詐欺サイト用のドメインという印象が強くありました。
その理由は、価格が1円と安いことから、実際にこのドメインを使用して詐欺サイトが運営されていたことが経緯としてあり、「.xyz」ドメインを嫌煙するユーザーも少なくないのです。

近年は、良く使われるトップレベルドメインの価格も安くなっていることから、一概に安いドメインは良くないとは言えません。反対に、高いからといって絶対的に良いドメインということも言えなくなっているのです。

そのため、当たり前ではありますが、「取得できるトップレベルドメインの中から予算に見合ったものを選ぶ」のが最適と言えます。

他社サイトのトップレベルドメインを基準に選ぶ

どんなトップレベルドメインにするか迷ったら、他社を参考にして選ぶというのもひとつです。同じ業界の複数の競合他社をピックアップし、実際にどんなトップレベルドメインにしているかを確認することで、一定の選ぶ基準が見えてきます。

以下のデータは、特定の業界で100サイトをピックアップし、どのようなトップレベルドメインを使用しているか統計をとったものです。
参照元：data maison（寝具業界：100サイト、飲食業界：100サイト / 2021年8月時点の傾向）

寝具を販売するWebサイトのトップレベルドメインを見てみると、上記の通り「.com」が一番多く、次点で「.co.jp」、「.jp」です。

次に、飲食に関するWebサイトのトップレベルドメインを見てみると以下の通りでした。

飲食業界も、寝具とほぼ同じようなトップレベルドメインが上位に来ますが、4位以降の割合がやや異なるのが分かりますよね。

トップレベルドメイン選びの注意点

長いトップレベルドメインは注意！

トップレベルドメインは約500種類以上ありますが、その中には文字列が長いものも多くあります。例えば、「engineering」や「foundation」などは、この文字列だけで10～11文字あり、のトップレベルドメインにセカンドレベルドメインやサードレベルドメインを付けた場合、15～20文字以上のドメイン名になってしまいます。

長い文字列かつ、あまり日本人が見慣れない英単語だとユーザーがなかなか覚えられない上にブランディングもしにくくなります。また、自分自身がドメインを打ち込む時にも大変になるので、あまりオススメできません。

また、トップレベルドメインには日本語のものもあります。例えば、「コム」というトップレベルドメインがありますが、URLをリンクとして認識してくれないことがあったり、URLを入力する際にわざわざ入力モードを変えないといけないという手間があるのです。そのため、よほどの理由がない限り日本語ドメインにするメリットはあまりないため、他のトップレベルドメインをおすすめします。

初期費用が安いトップレベルドメインは注意！

ドメイン取得ができるドメイン専門会社やレンタルサーバー会社によっては、ドメインを「1円」で取得できることもあります。これ自体はキャンペーンやセールなどを行っているため安くなっているだけで、そのトップレベルドメインを取得すること自体は、特に悪いことではありません。ただし、1円などの安い価格で購入できるのは、新規取得した年のみで、2年目以降の更新では1,300円や2,000円などと、価格が大幅に変わることが多くなっているのです。

そのことを知らずに、1円で取得できる！と思い込んで2年目以降も1円で使えると思い込んでいると、2年目以降に思ったよりもコストがかかってしまったということがあり得ますので、初期費用の安さだけではなく、きちんと2年目以降の更新料も把握した上で最適なトップレベルドメインを選んだ方が良いでしょう。

トップレベルドメインの種類で、主なドメイン取得会社の初期費用＋更新料を載せていますので、トップレベルドメインの取得の際の参考にしてください。

ドメインの種類（トップレベルドメインの種類）

トップレベルドメインには、以下の4種類に大きく分けられますので、それぞれの用途や主なドメイン取得サイトでの価格について知って最適なドメインを選ぶヒントとして活用してください。

• gTLD：世界共通の分野別トップレベルドメイン
• 新gTLD：2012年以降に新たに設けられた分野別トップレベルドメイン
• ccTLD：国別コードのトップレベルドメイン

gTLD（Generic Top Level Domain）の例

gTLD（Generic Top Level Domain）は、分野別トップレベルドメインとも呼ばれ、登録する際に国や地域等に制限がないトップレベルドメインです。（ただし一部には一定の要件が必要なものはある）

一般的なWebサイトで良く使われる「.com」や「.net」などがgTLDの中でも代表的なドメインの種類と言えます。

新gTLD（New Generic Top Level Domain）

新gTLDは、先にも紹介しているgTLDと同様に登録する際に制限が基本的にないTLDのことを指します。新gTLDは2000年に始めて募集がされ、それ以降3回に渡り新しい新gTLDが導入されてきました。主な新gTLDとしては、「.tokyo」や「.media」等が挙げられます。

まとめ

このように、元々トップレベルドメインには用途・目的があります。とはいえ、必ず用途に合わせたトップレベルドメインを選ばなければならないというわけではありませんし、反対に何を選んでも良いわけでもありません。

トップレベルドメインの中には、登録の際にどんなWebサイトなのかを説明し、認証を得られなければ使用できないものもあります。また、法人のみが使用できるトップレベルドメインなどもありますので、一概に全てを好きに選べるわけではないということを理解しておきましょう。

 

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